ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

はからい

マインドフルネス・ムーブメントが日本に?

2016年8月5日発行の精神療法~特集マインドフルネスを考える、実践する~が本日届きました。 寄稿されている先生方のうち、名前を存じている方も多く、書籍を読んだり、勉強会で取り上げたり、直接学んだりした内容もあってたいへん興味深いです。 まず、「…

「不即不離」という対人関係のフローを実現する

森田療法の勉強を始めました。そして森田正馬先生の『自覚と悟りへの道』を読み進めていく中で、自分にとって大切な人(上司、顧客、恋人、友人etc.)との関係のとり方について、たいへん興味深いと思われる部分がありましたので紹介して考察してみたいと思…

どうすべきか分かっていようとしない

ガンガジの著書の「どこまでも心を開く」という章のなかに、私たちには、「いろいろなことをあれはああすべきだとか、これはこうするべきである、というように分かっていたい」という無意識の願望がある、というようなことが書かれている。 私たちは、とにか…

あらゆる手立ては「それ」を遠ざけるだけ

ウィルバーの「存在することのシンプルな感覚」P265~P266から書きとめておきたい印象深い部分を抜き出しました。 あらゆる手立てというものが、実際には「それ」を遠ざけるだけのものであり、「それ」に対する抵抗であると本当に悟った時、抵抗のメカニズム…