ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

ストレスホルモン

卓球の実践によるインテグラルな波及

卓球をまたやろう!と思い立ち、昨年10月から卓球を再開(ほぼ40年ぶり)、チームを組んで大会に出るなど、この1年間、実践してきた。 健康面では体重10kg減、体脂肪率8%ダウン。メタボ予備軍を脱し、血圧、休息時心拍数、血糖値、インスリン抵抗性、CRP、…

テロメアを育む!

テロメアを育む4象限アプローチ 2019年、新年明けましておめでとうございます。 今年の元日の記事のタイトルは『テロメアを育む!』です。 ノーベル医学生理学賞受賞者(2009)のエリザベス・ブラックバーン博士が、共同研究者で健康心理学者のエリッサ・エ…

脳科学で証明されるマインドフルネスの効果

昨日NHKで放送されたサイエンスZEROに熊野宏昭氏(東京大学博士(医学)で現在早稲田大学人間科学学術院教授、応用脳科学研究所所長)が出演し、マインドフルネスの最近の科学的な知見について解説がありました。 番組では、まず仕事の効率化やストレス低減…

生きかた「知縁」カフェ、はじめます!

勉強会「生きかた知縁カフェ」第1回(9/17)を開催します。 知的好奇心が強く心理哲学的なアプローチと脳科学など最新の科学を融合させたい定年前後のシニアの方々の参加を想定していますが、「生きかた」に関心のある方ならどなたでもOKです。 NPOの審査や…

二種類の現在と直接経験

入不二基義さんの『ウィトゲンシュタイン~私は消去できるか~』(NHK出版)のなかにウィトゲンシュタインのいう現在および直接経験についての解説が興味深かったので、ここに紹介させていただく。(以下p75~p76から引用) 物理的な事実と直接経験の違い…

われわれは経験のありのままを見ていない

前回まで五蘊をテーマにしてきましたが、今回は脳神経学的な観点との対比によってこれを考えてみたいと思います。以下はミンゲールの“Joyful Wisdom”のThe Reality of Perspectiveという節からの引用です。(P66~p69)。 私がさまざまな科学者との議論を通…

行為のさなかに在る自分に気づく

前回のブログでポスト・トラウマティック・グロースを達成する上で、苦悩をPTGに導くために「気づき」は極めて重要なもののひとつであることを見ましたが、それはエニアグラムの理論にも合致するといえます。 「エニアグラム―あなたを知る9つのタイプ」の原…

慣習的な葬儀が苦痛である理由

子どもを小児がんで亡くした母親を対象としたアンケートを整理していて、あらためて葬儀が大きなストレスになっていることを認識しました。葬儀だけでなく49日までの法要であったり、納骨のことであったり、一連の弔いの行事全般が母親を中心とする家族に…