フェーミ博士
前回のブログでフェーミ博士の唱えるアテンションのスタイル「ディフューズ/オブジェクティブ」「ディフューズ/イマースト」とあわせて、次回に「前景と背景を等しく見る」を取り上げる、と書きましたが、それに先立ちまして、フェーミ博士の唱える「オープ…
マイケル・キャロルの『THE MINDFUL LEADER』を読んでいて、特に注目したのはPART3に出てくる「環境とシンクロする」あるいは「状況とシンクロする」という言葉です。 言うまでもなくユングの唱えたシンクロニシティの意味合いをも含んだ言葉であると考えら…
NHKスペシャルの「キラーストレス」とEテレの「マインドフルネス」が放送された直後に出版された熊野宏昭さんの「実践マインドフルネス」に、脱フュージョンの次のステップとして、「場としての自己=注意を無数に分散する」という実践が紹介されています。 …
昨日NHKで放送されたサイエンスZEROに熊野宏昭氏(東京大学博士(医学)で現在早稲田大学人間科学学術院教授、応用脳科学研究所所長)が出演し、マインドフルネスの最近の科学的な知見について解説がありました。 番組では、まず仕事の効率化やストレス低減…
スティーブン・ヘイズ他著「アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)第2版」を興味深く読み始めました。あらためて、ACTは本当に素晴らしく永遠の哲学の伝統にある知恵と現代心理学を橋渡ししているなと思いました。 それはともかく今回は、こ…
このブログを読んでいただいている方からフロー状態とマインドフルネスな状態の違いについてコメント欄に質問がありました。ありがとうございます。興味深いテーマと思われましたので、以下に私の考えを書かせていただきます。 フローとマインドフルネスの違…
Dalal はPortals into Enlightenment という節で、エックハルトの提示する5つのポータルを取り上げています。(以下引用) 私が特に有用性を見出したエックハルトの教えのユニークな側面は、彼が直接にそして即座に(特定のテクニックの実践を行うことなく)…
以前に「ネガティブな感覚を気づきのサインとして役立てる」ことについて書いたことがありましたが、今回の内容はそれに通じるところがあり、「ネガティブな感覚をオープンフォーカスのreminderとして利用する」というタイトルにしました。 フェーミ博士のOp…
かなり前から取り上げたいと何回か思ってきたテーマなのですが、自分の中でクリアーになりきれていない部分が残っていました。 しかし「緊急のモードで、モノやことを対象化することは感情移入を減じ、分離感をつくりだすことで、経験から私たちを遠ざける」…
フェーミ博士のThe open-Focus Brainを引き続き見ています。今回は配偶者や子供との人間関係への応用例を取り上げます。 以下、第7章Love is a way of Paying Attention Open-Focus Tools for Relationshipsの中のP97~P98から抜粋しました。 (以下拙訳引用…
フェーミ博士の著書The Open-Focus Brain の続きです。 「無で大騒ぎ」(?)と訳せばいいのでしょうか? 以下、p36のMuch Ado about Nothing という節からの訳出です。 (以下引用) (無は無よりもっとリアルである サミュエル・ベケット) 1971年私は近道を…
フェーミ博士のThe Open-Focus Brain 第10章 Attention and Psychotherapyの中で、伝統的な心理療法とオープンフォーカスの関係が述べられています。 私も、シャドーワークが対象とする抑圧に対してオープンフォーカスをどのように位置づければいいのだろう…
フェーミ博士のThe Open-Focus Brainを読んでいます。 今回は、第8章Peak Performanceの中の「ゴルフから、空手、フットボールまで」という節を紹介したいと思います。(以下P118〜P120より抜粋) ゴルフから、空手、フットボールまで 手にクラブのグリップ…
フェーミ博士のThe Open-Focus® Brain(注)を読んでいます。第2章のタイトルがSweet Surrenderとなっており、どういう意味かな?と思いながら読んでいましたが読み進むうちに納得がいきました。以下P30〜P31からの抜粋です。 商業ベースのEEGバイオフィ…
玄侑宗久さんの「禅的生活」に意識を拡散したまま集中している状態として「うすらぼんやり見る」ことの奨めがでてきます。雪舟の描いた達磨さんの絵をみて、 眼があんなふうに面壁していると、それはすぐに眼そのものの疲労につながる。いきおい眼差しはぼん…