ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

世界をありのままに見る〜ゴッホの椅子〜

以下はエックハルト・トールの「ニューアース」第二章エゴという間違った自己のメカニズム からの抜粋です。

世界をありのままに見る

何かに言葉を貼り付けたとたんに、まるで催眠術にかかったように、それが何であるかを知ったと思い込む。しかし私たちが感知し、経験し、考えることができるのは現実の表層だけで、海上に出た氷山の一角よりも小さい。
手にとってありのままを見つめれば、脅威と畏敬の念が沸き起こるだろう。対象の本質が無言のうちにあなたに語りかけ、あなたの本質を照らし出す。偉大な芸術家が感じ取り作品を通して伝えるのはこの本質だ。ファンゴッホは見て、見て、見つめた。その椅子の存在を感じ取った。
言葉やラベルを貼り付けないで世界をありのままに見れば、奇跡のような畏敬の念が甦る。
最大の奇跡は自己の本質を経験できることだ。

これもなかなかいいと思いませんか?