ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

完全なる充溢

朝、瞑想をしていました。

坐ってすぐに額から、いつもの感覚が広がっていきました。
心がしゃべる小さな自分を目撃しようと、努めました。
気付いて目撃すると、おしゃべりは止まります。トーレの
書いている通りだなと思いながら、その思考も目撃し続けました。

耳が澄まされて、時計の音が2種類、外の自動車の走る音、
モノレールの走る音、鳥の鳴く声、などが耳に入ってきます。
これを聞いているのも悪くないな。
ほとんど全身に充溢感が広がりました。
心地よい一体感です。

呼気には甘美な感覚がともないます。
呼吸を次第に意識していきました。呼気が気持ちいいです。
すると、宿息が出た!(宿便ならぬ)という感じがしました。
お腹がへっこみ、丹田に意識があります。
風船のような腹式呼吸です。
肩や背中から長い間溜まっていた宿息が出ていきました。

天の川銀河のイメージが見えました。
天の川銀河は渦巻き銀河で太陽系は2.5億年かけて銀河を
回っています。
この銀河はいま自分の中にある、とはっきり感じられました。
ウィルバーが書いているのはこういうことか。
自分はOpennessであるという感覚が少し分かってきました。

それにしても一貫した充溢です。全身隈なくいきわたっています。
司令塔は額です。最も頼りになるリーダーです。
エネルギーの中心です。
何の問題もありません。
そう、完全なる充溢です。

ゆっくり出てきました。90分経っていました。
しばらく寝転んだままでいました。
満ちた感覚はずっと持続しています。ケンとトレヤがはじめて
出会った日の夜に互いが感じた感覚?のことを思い出しました。

1時間ほど余韻は続きました。

忘れたくない気持ちからブログに書き残させていただきました。