ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーにはじまり、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラーなど、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、心理哲学的な関心について綴っています。

BodyモジュールのFIT

ウィルバーのIntegral Life PracticeではBody, Mind ,Spirit, Shadowという4つのコア・モジュールが用意されていますが、そのひとつBodyモジュールの中にFocus Intensity Training(FIT)というものがあります。

このFITは、ウエイトリフティングやランニングで鍛えられるGross Body、ヨガや視覚化などで鍛えられる Subtle Body、そして目撃者の瞑想やI AM瞑想(6月26日ブログ)などで鍛える Causal Bodyの3つのBodyを対象にし、協調して強化するというIntegralなトレーニングです。

はっきりと焦点を合わせ厳しく取り組む集中のピリオドと、反対に十分リラックスし気づきを伴ったピリオドを交互に行います。なんとか読んでみて、やってみよう!という気になったので、ここに少しだけ紹介させていただきます。


FITのコアとなる実行サイクルは次の4ステップで構成されています。

1.Ground:普通の呼吸を2〜3回、お腹でおこないます。十分に今にありましょう。目的intentionと献身dedicationに繋がりましょう。あなたを取り巻く環境の物質的なエネルギーだけでなく、あなたのsubtleおよび causalな bodyのエネルギーとも繋がりましょう。例えば、Bodyとあなたの下の大地との間で循環しているエネルギーを視覚化します。やがてバランスがとれ、しっかりした土台につながっていることを感じるでしょう。

2.Elevate:すばやく3から5回、胸の上部に向け、短い爆発的な呼吸を行います。交感神経を活性化するためです。酸素を増やし、subtleエネルギーの流れを強化します。これは、肉体的にも感情的にも力を発揮する準備として、あなたがセットをはじめる前に直ちに身体全体を満たすための機会となります。

3.Focus:一つのポイントに注意してエクササイズを始めましょう。集中のレーザー光線に3つのbodyエネルギー全部を注ぎ込みましょう。筋肉の動き、subtle body の流れ、呼吸、エクササイズのパフォーマンスが形作る全てに対して特別な注意を払いましょう。焦点を今この瞬間に当てましょう。生じた感覚全てを抱きしめましょう。もし混乱した考えが浮かんだら、再び今この瞬間に焦点を戻します。呼吸、もしくは1,2,3と繰り返すことで。

4.Recover:1セットのエクササイズが終わったならすぐに、リラックスし、横隔膜から深呼吸します。気づきを開いたまま。全てを解き放ちなさい。自然に沸き起こり、循環するsubtleエネルギーの解放に気づき、楽しみましょう。吐く息とともに、体内の緊張が身体から流れ出る様子を視覚化しましょう。それは、おそらく大地の中へと吸い込まれていきます。目撃者にくつろぎましょう。無限に解放されましょう。深いリラクゼーションを感じてください。広々とした大洋に浸って癒され、回復するのをイメージするのです。

そしてこの実行サイクルの前に、計画と視覚化(Plan/Visualize)をおこなうこと、坐ったまま瞑想し、意志と献身(Intention/Dedication)をセットすることが大切であるとされています。
また実行サイクルの後では、体重などの指標に加えて、主観的な感覚、気持ち(興奮や感動)、気づいたことなどをざっと書き留めます(Review/Record)。しばらくの間、瞑想的に坐って、目的と献身を思い出し、ワークアウトを規則正しく終わらせます(Close/Dedication)。最後にこのトレーニングの経験を振り返ります。取り乱し、厳しい状態、誘発された記憶や感情など、(心に)立ち上ったどんなものにも気づくようにします。これが、あなたのトレーニングを統合し、(Reflect/Integrate)人生の休息と実践の関係を明らかに(透明に)する、と書かれています。


Subtle Bodyは気、ヨガのチャクラ、鍼灸の経絡などに関係するエネルギーで、AQALのIndividual Interiorの象限のDreaming(夢見)のレベルに対応しています。Causal Bodyは、瞑想的な実践を通して接するbodyで、無限のstillnessです。Deep sleep(夢見のない深い眠り)のレベルに対応しています。この3つのレベルのbodyを鍛えるFIT。ビリーズ・ブートキャンプ(?)と組み合わせて挑戦してみたいと思います。