ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

Awareness、inhabitで脱habitual

以前のPresenceというタイトルのブログでIntegral Lifeのための5つのSkillについて触れました。それは以下の5つのスキルでした。

Presence

Awareness

Perspective

Attention

Discernment

このうち、今日は2つ目のスキルであるAwarenessを取り上げてみたいと思います。まず、Integral lifeのサイトでは次のように、説明されていました。

Awarenessとは、十分にあなたのボディに在って(fully inhabit your body)、あなたのsensations、feelings、そしてperceptionsを認める能力です。

身体知性と感情知性の重要なスキルであるawarenessは、あなたの解釈と判断に影響する、感情的な状態と、知覚の異なる状態を感知する能力です。シャドウと呼ばれるあなたの人生の構成要素を隠しているものを含めて。

それはリーダーシップ、芸術鑑賞、子育て、素晴らしいセックスやスポーツにも大切なものです。

 
以下(8つ)のIntegral Lifeメディアのセレクションに耳を傾けることであなたの人生の偉大なAwarenessを育むことができると書かれています。それは

Embodying Passion

An Essential Introduction to the Integral Approach: What are States?

Art Gallery: Light of the Muse

Exploring Conscious Sexuality (Series)

The benefits of Subtle Body Practice

The 3 Body Workout

The 3-2-1 Shadow Process

Hot on the Shadow’s Trail

Experience the Nature of Thoughts

The Unique Shadow


です。The 3 Body WorkoutとThe 3-2-1 Shadow ProcessはILPの書籍にあったので、これまでに取り上げたことがあります。The benefits of Subtle Body PracticeもSubtle Masteryとしてピックアップした節に多くのヒントが書かれています。そしてそこにやっぱりありました。
以下に12月3日のブログからここだ!と思った部分を再掲します。

毎日のものとして私たちがそれを行う代表的な方法は、日常的な要因が私たちを生命力から引き離して(throw off)しまう感覚を認める能力を開発することです。例えば、もし私たちが、神経質に、あるいは退屈を感じるなら、しゃべり過ぎたり、そわそわしたり、あるいは無意識におやつをつまんだりするのに気づくかもしれません。―そうした行動はすべて私たちに備わった(building up)生命エネルギーを浪費する(discharge)傾向があります。微妙な(subtle)苦悩(distress)を容認する(tolerate)ことを学ぶことで、わたしは異なった種類の不快―身体的、感情的、心的―を含むエネルギー状態の十分な幅(range)を楽しむことができるようになります。

この部分は、まさに前回のブログである「意識的」が「習慣的」から解き放つもの、に通ずるものがあります。そしてこの「習慣的」から「意識的」への移行が、まさに次回取り上げるIntegral Nutritionの左上の象限Mindful Eatingの核心でもあるのです。

このAwarenessの、sensations、feelings、そしてperceptionsを認める能力、そして十分にボディにinhabitする能力が、脱habitualにつながる、という逆説にも近いメッセージをしっかりと記憶し、実践して行きたいと思います。