ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーにはじまり、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、そして近年ブームのアドラーまで、脳科学的なアプローチも加味し、心理哲学的な関心について綴っています。

インテグラルに自分と世界を学ぶ

昨年から重点をおいて取り組んでいる活動のひとつに「ネットでeクラス」があります。

http://www.es-bureau.org/submenu/showim.php?key=n71

スタートして10ヶ月をすぎました。この活動をインテグラル理論で解釈するとどうなるのだろう?と以前からずっと考えてきました。

そして何となくみえてきました。これは、子どもたちが「インテグラルに自分と世界を学ぶ」ことをサポートする仕組みなのだと。

イベントの予告編として、その意義をまとめてみました。

http://www.es-bureau.org/submenu/01.htm

ここに書かれた観点以外にも、闘病体験そのものが子どもたちの精神的成長や人格的成熟にプラスに寄与する可能性があると私は考えています。

これはウィルバーの発達ラインでいうとEmotionalやMoralの知性に該当します。

多くの子どもは厳しい闘病をくぐり抜けることで少々のことでは弱音を吐かない強い心をもった子どもとして育ちます。あるいは弱い人の立場にたって物事を考えることができるようにもなるのです。

これはまさに統合的サイコグラフのEmotionalやMoralの知性を引き上げることにほかなりません。

そして若くして、生と死の境目に対峙せざるを得ない状況のなかで、生命の大切さや、生きることの意味、そして価値などを学んでいきます。病棟で昨日まで親しくしていた友達がいなくなるという体験を通じて・・・。

これはもうひとつの発達ライン、実存的能力(Existential Intelligence)のラインでの飛躍を意味するでしょう。あるいは呪術的へと退行しなければ、スピリチュアルな面で発達をとげる、という言い方もできます。

7月30日には琵琶湖の畔で、1年間を共にした子どもたちが発表をしてくれます。

近くの方や、ついでのある方、お立ち寄りいただければ、とてもうれしいです。