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ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーにはじまり、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、そして近年ブームのアドラーまで、脳科学的なアプローチも加味し、心理哲学的な関心について綴っています。

Let It Beによって全体性に整合する

Let it goまたはLet it be あるがまま コントロール エックハルト・トール

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先日久しぶりにカラオケに行った。行くと必ず歌うのがビートルズの曲であるが、今回はLet It Beを歌った。
これはポールの曲でありキーがやや高いので、2♭下げて歌った。それはともかく…。

エックハルト・トールを読んで、重要なポイントを3つあげるとしたなら、「マインドとの脱同一化」ということ、「今を蔑ろにしない」こと、そして3つ目に、このLet It Beがくるのではないかと思う。(エックハルトがそのような表現をしているわけではないが)

昨夜、読んでいたところにこう書かれてあった。(The Power of Now、p180)

Through forgiveness, which essentially means recognizing the insubstantiality of the past and allowing the present moment to be as it is, the miracle of transformation happens not only within but also without.

「それは過去の実体のなさを認識して、今この瞬間をありのままに認めることを本質的に意味する」という上記の下線部分を囲んで、私はLet it Beと書き添えた。

ここは、The Higher Good Beyond Good and Badという節の中の「許し(Forgiveness)」について書かれたところだ。

The Higher Good Beyond Good and Badとは、「よい悪いを超える善性」と訳せるだろう。

これは11月2日のブログで触れた「絶対否定」と通じるものがある。これはそうした対極性を作りたがるマインドの傾向を超えて、対極をもたない「一」なるものを見出すことである。

そしてさらにエックハルトのウェブサイトにこんな文章を見つけた。

It creates, it is not isolated from the totality. It is one with the totality.
それは創造する。それは全体性から孤立したものではない。それは全体とひとつなのだ。

When that operates, another word for that universal will is intelligence. It’s only when you look at a situation, completely accept the is-ness of this moment, and then of course action may be required.
その宇宙の意志をあらわすもうひとつの言葉がintelligenceだ。それが働くとき、その時とは唯一、あなたが状況を見て、完全にこの瞬間のあるがまま(is-ness)を受け入れたときであり、そしてまた当然アクションが必要とされるときなのである。

Once the opening is there, through acceptance, the next step that you take will be much more powerful.
一度開けがあったなら、受容を通して、あなたがとる次のステップはもっとパワフルになるだろう。

There’s a Buddhist term “right action”, that can only arise out of the right state of Consciousness.
仏教の言葉に「正業(right action)」という言葉がある。それは意識の正しい状態からのみ生起しうるものだ。


正業(しょうごう)は、釈迦の説いた八正道のひとつだ。

Be aligned with the isness – people, situations, whatever - this is already as it is.
人々、状況、すでにそうであることすべてのあるがままと整合しなさい。

With the simple act of surrender to the inevitability of the present moment, another energy comes. You could call that universal will, you could call that intelligence, you could call that the creative solution to whatever the so-called “problem” is.
今この瞬間の不可避性を明け渡すシンプルな行為によって、もうひとつのエネルギーが生じる。あなたたちはそれを、宇宙の意志というかもしれないし、知性というかもしれない。問題に対する創造的な解決と呼んでもいいだろう。

このように「行う」、あるいは「為す」のだ。目的のために行うのではない、それは今を蔑ろにすることになる。まさにこれはカルマヨガだ。そしてそのような行為こそ正業(right action)なのだ。

正業は全体性に整合する。

Let It Beは抵抗を明け渡し、全体性に整合する智恵の言葉であった。

よし決めた!来年も抱負をもたないことにしよう。