ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

離れ内、重ね外

前回のブログで「離れ内、近く外(笑)」と書きました。長々と書き記したコンセプトを短い言葉で覚えやすいように、どう表現しようかと何回か修正したあげく、この表現に行きついたのでありました。

「はなれうち、ちかくそと」と読んでもらっていいのですが、「はなれない、ちかくがいい」と読んでも面白いかな、などと独りよがりな考えに、ほくそ笑んでおりました。
しかしながら、「はなれうち、ちかくそと」・・・う〜ん、それではあまりにも語呂が悪い、と反省し、改訂したいと思います。

「内(うち)とは離れ、外(そと)には重ねる」という意味で「離れ内、重ね外(はなれうち、かさねそと)」ではどうでしょう。

「思考、感情、感覚といった内面のもろもろから離れてこれを観るよう努めるべし」
そして、「これらを観ている者こそ自己の本質である」という教えが「離れ内」です。

一方、「世界と自己は相互依存的に連携生起しており、分かつことはできぬ」したがって「不可分な世界とは、対立するのでなくむしろ自己を近づけ重ねていくべし」という教えが、「重ね外」です。

ということで「離れ内、重ね外」に改訂させていただきたいと思います。<(_ _)>