前回の続きでエックハルト・トーレのいうThe Egoic SelfをDalal博士の解説でみて行きます。
いつでももっと欲すること―欲望
エックハルトの話すエゴ的自己のもうひとつの主要な特徴は、慢性的な欠乏の感覚(incurable sense of lack)、不十分な、不完全な感覚である。
ここから様々なものに対する飽くなき欲望が生起する。
人がその隙間を満たすため、もっと完全に感じるために、たいていの場合、欲するものは、裕福、所有、成功、社会的地位、特別な人間関係である。
エゴは決して恒久的な完全の感覚を達成できないので、人は常に「craving, wanting, and needing」の状態で生きることになる。
特別な欲望が満たされた束の間の瞬間を除いて、内面ではそんな落ち着かない状態が終始続いているのだが、
たいていの人々は、おそらくその状態が激しい苦痛となる場合を除いて、そのいつもある落着きのなさ(restlessness)に気づかないのだ。
短いですが書かれていることはDavid Loyのいうa sense of lackと同じです。