ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

場所中心的自己

清水博著「生命知としての場の論理」〜柳生新陰流に見る共創の知〜という本の中に場所中心的自己という言葉が出てきます。(以下引用) 日本の古武道(その典型的な例が上泉伊勢守を流祖とする柳生新陰流です)が日本の貴重な文化遺産であると私が思っている…

統合的な医療

私がケンウィルバーの著作ではじめに読んだのは「万物の歴史」でした。ホロンに関連した「20の原則」と「4象限」に「すごい!」と思いました。 4象限とは、左と右を内面と外面に、上と下を個的と集合的の4領域にきったマトリックスです。すなわち左上が「内…

トンレン

昨日、関わっている小児がん医療団体の学習会があり、患児の親たちと会議をもちました。そして、以前から頭の隅に引っかかていたトンレンという瞑想を思い出しました。 以下、ケンウィルバーの「グレース&グリッド(下)」p44より引用。 小乗の教えは個人の悟…

Stillness Speaks

エックハルト・トールのタイトル名の翻訳本を読んでいます。 静止の語り、といった感じでしょうか。ケンウィルバーの「進化の構造」を訳した松永さんがエックハルトトールはいいよと薦めておられたのがきっかけです。 以下の文に線を引きました。 ・・・退屈と…