ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Integral Medicine

おしゃれでカラフルなCDジャケットのようなウィルバーの本Integral VisionにIntegral Medicineの記述がありましたので紹介します。(以下拙訳) 医療ほど、早速に応用できるIntegralモデルはどこにもありません。そして世界中のヘルスケアの実践者によってま…

グリーンを超えて

「グリーンを超えて」は私がブログを書き始めた当初のスローガンのひとつです。私はケン・ウィルバーを読んでそれまでグリーンに重心をおいていた自分を客体として眺めることができるようになりました。自分と同じようにフラットランドで迷子になっている人…

発達とは人類の進化を辿ること

前回は、いくつかの発達ラインを見てきましたが、そのなかでも格別に役に立つラインとして取り上げられているのがWorldview世界観のラインです。世界観のスペクトルの節(ウィルバーのIntegral Life Practice p90-)では次のように解説されています。(以下…

Integral Psychograph 統合的なサイコグラフ

ウィルバーのいう発達ラインについては、インテグラル・スピリチュアリティの中でいくらか解説されていますが、Integral Life Practiceではそれを5つの主要なラインに絞って、縦軸に3つのレベルを示し、ラインを棒グラフで表示したものをIntegral Psychograp…

奥深く絡み合う四象限 Profoundly intermeshed AQAL

ウィルバーのIntegral Life Practice のLevels of Consciousness の節のなかのP77に興味深い文章がありましたので紹介させていただきたいと思います。(以下、拙訳) これは私たちの個人的進化にとって何を意味するかというと、私たちは意図的に、意識と慈悲…