ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

あの世めぐりと本来の自己

社会人になった頃に、「人事屋が書いた経理の本」で有名な西順一郎さんの本のなかで「あの世めぐり」という法話の引用がありました。地獄と天国がどうなっているのか見てみたいという人を連れてあの世を案内したのだそうです。 まず地獄を観に行きました。血…

禁煙と目撃者

平成15年の4月にタバコをやめましたので、禁煙してもう3年と5ヶ月が過ぎました。20年前に2年間禁煙したことがあり、その時は四苦八苦したのですが、3年前は「すっ」と禁煙に入れました。ケンウィルバーのいう「目撃者」(参照:高橋さんのサイトhttp://www.k…

「どの子も特別」という考え方

京都府のある小学校で6年生のクラスの担任の先生にお会いした時のことです。小学2年生の時に小児脳腫瘍を発症した女の子が今春、卒業するというので、よく配慮してくれたというその若い担任の先生に、インタビューさせていただきました。 (私)「○○ちゃん…

「特別扱いできない」という遂行矛盾

昨日、小児がんの子どもの復学を考えるセミナーを開催しました。その中で分かったことがあります。復学がうまくいかない原因の一つとして、担任教師が「特別扱いできない」という遂行矛盾に陥っているのではないか、ということです。小児がんの子どもは退院…