ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

喜びの感覚をもって、不自由さと共に生きた人

本日はご多忙の中をMの葬儀にご参列いただきまして誠にありがとうございます。 親族、遺族を代表して一言ご挨拶申し上げます。 Mさん(享年83歳)は平成11年に脳梗塞を患いました。 そして、歩くことと話すことが不自由になり、しばらく歩行器を使っていまし…

照見五蘊皆空と参観日の思い出

(これは一昨年の10月頃に書いたブログですが、アップしていませんでした。前回のブログとも関係するのでここに掲載します。) 玄侑宗久さんの「般若心経」を再読していて五蘊の働きにより、物事を認識するプロセスを確認していました。 五蘊とは「色(しき…

「意味を再構築する」ことで乗り越える

死別をはじめとして対象喪失による悲嘆に対してどのようにアプローチすべきか? 従来は小此木啓吾氏の対象喪失の理論や、パークスやキューブラーロスの悲嘆が段階とともに回復していくようなアプローチを想定していたが、周りの当事者の方々から現状に合わな…