ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2007-01-01から1年間の記事一覧

「千の風になって」と「空」なるあなた

「千の風になって」についての感想を少し書きます。 新井満さんの訳詩は 私のお墓の前で 泣かないでください そこに私はいません 眠ってなんかいません 千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています 秋には光になって 畑にふりそそぐ 冬はダ…

「アフォーダンス」と「主体としての空」は似ているような…。

「主体としての空」を人に説明しようと思って、少し考えた時に頭をよぎったのがアフォーダンスという言葉でした。アフォーダンスとは松岡正則さんの千夜千冊にある佐々木正人著『アフォーダンス』1994岩波書店の解説によると (以下http://www.isis.ne.jp/mn…

空って・・・

以前から思っていたのですが、般若心経で説明されるところの「空」とケンウィルバーが書いている「空」は違うような気がします。本当は同じなのかもしれません。空が違うということ自体、空が非二元であることから矛盾しているといえますが、異なる説明がさ…

呼吸を日常生活の気づきに利用する

実践ヴィパッサナー瞑想「呼吸による癒し」の第6章日常生活と共に呼吸する、を読んでいて「ああ、やっぱり私が高校時代に経験したことのある、あのやり方でいいんだ」とあらためて思いました。 特に関心を引いたのはこんな文章です。 (以下引用)呼吸は現在…

恐怖に身を任せる5秒の方法

海外の連続ドラマ「LOST」は無人島(?)に飛行機が墜落し、展開するドラマですが、その第1話に医師のジャックがケガをして、背中の切り傷を麻酔なしで縫ってほしいと女性のケイトに頼む場面があります。墜落の恐怖も覚めやらない彼女、、震える指先で裁縫…

1分間自己革命と目撃者の共通点

10年ぶりにスペンサー・ジョンソンの「1分間自己革命」を読みました。 1日に何回か立ち止まって、1分間を「自分を大切にするためにできることは何か」と問うことの効果について書かれています。 「Stillness speaks」 や「場所中心的自己」と同じことが…