ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。苦悩を乗り越えるヒント、自己実現、自己超越を促す一助となれば幸いです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

「巣籠り」で「良知」と出会う

北京で蝶がはばたいたら、ニューヨークでハリケーンが発生する。複雑系カオス理論の初期値鋭敏性の説明に使われる比喩で、バタフライ効果とも呼ばれている。 今回の事象は、武漢でコウモリがはばたいたら、世界中の大都市から人が消えたのである。凄まじいバ…

木枯らしや生命の躍動みちしるべ

「生命の躍動」とは一昨年来、折に触れてこのブログでも取り上げてきた「生命(いのち)の躍動」です。 生命と書いて「いのち」とよんでいます。 ベルクソンがいったelan vital(エラン・ヴィタール)には「複雑系としてふるまう創造的進化の原動力」という…