ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

インテグラル理論という共通言語

先日、2日連続でインテグラル理論の集まりに参加しました。私にとって出会って間もない人たちとインテグラル理論について話し合うことは初めての経験でした。 しかし、とても刺激的だったのです。時間があればまだまだ内容は深まって行きそうでした。ひとり…

困難な状況でも態度は選択できる

実存主義心理学者ヴィクトール・フランクルのいう「態度価値を実現する」とはまさに表題の「困難な状況でも態度は選択できる」ということです。前回のブログに通じる部分があります。 フランクルはアウシュビッツでの体験をもとに実存分析と意味による心理療…

ネガティブな瞬間にこそ実践を選択する能力

「実践インテグラルライフ」(春秋社)のP477からP480にある「シンプルさを保て」という節に目を通し、大変興味深いと感じました。原著の「Integral Life Practice」ではP362からP364に対応しています。著者が喫茶店でアルバイトをしていた時の実例も描写され…

The Power Of Now は水平的Enlightenment

Eckhart Tolleは私も好きで過去に何回かこのブログでも取り上げています。その著作「The Power Of Now」や「Stillness Speaks」そして「A New Earth」などはウィルバー哲学を理解する上で大変役に立ちました。そうしたこともあって以前からウィルバー(ある…