ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

すでにそうであることへ「抵抗する」傾向に気づく

A.S.Dalal博士はシュリ・オーロビンド研究の第一人者です。彼のA GREATER PSYCHOLOGYという著書ではケン・ウィルバーが巻頭言を書いたりしています。彼の著書でエックハルト・トーレとシュリ・オーロビンドの教えを対比させて書かれた本があります。最近、そ…

慢性的な欠乏の感覚とrestlessnessに気づく

前回の続きでエックハルト・トーレのいうThe Egoic SelfをDalal博士の解説でみて行きます。 いつでももっと欲すること―欲望 エックハルトの話すエゴ的自己のもうひとつの主要な特徴は、慢性的な欠乏の感覚(incurable sense of lack)、不十分な、不完全な感…

小児がん・脳腫瘍全国大会はインテグラル・シンキングを促すプロジェクト

鈴木規夫氏の著書「インテグラル・シンキング」の第3章は、「知性の成長段階」について書かれています。 ハーバード大学のザッカリー・スタインの研究にもとづいて、5つの段階が示されており、たいへん興味深く読ませていただきました。 第1段階は、AQAL…