ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

The 3-Body Workoutの非二元ポイントアウト

ILPの中でも主要な実践、ボディモジュールのthe 3-Body Workoutをまだ取り上げていませんでした。これはウィルバーのIntegral Visionでも1分間モジュールがヴィジュアルに紹介されており、組み立ても、ボディモジュールとスピリットモジュールを包括するよう…

クリントンの記事から

昨年12月に米国元大統領ビル・クリントンが語った内容が掲載された Bill Clinton discusses Ken Wilber in recent Foreign Policy interview というブログの記事をIntegral lifeのウェブサイト内に発見しました。 "I was influenced by Ken Wilber's book A …

気づくだけ Brief moments are just fine

いつだって 気づくだけ♪とは、平原綾香の歌うCircle Gameという曲で繰り返されるサビの部分の歌詞ですが、今年の抱負はまさに「気づくだけ」で行こうと決めました。 年末から年始にかけて、あれこれと思いを巡らせては、一念発起したいような衝動が、どうし…

Compassionate Exchangeはトンレンだった!

ILPのスピリット・モジュールで紹介されている5番目の瞑想の名称はCompassionate Exchangeです。単語だけから勝手にイメージし、あまり興味がもてず後回しにしていました。しかし、以下に紹介するように5行、10行と訳が進むにつれて、あれ、これって・・・トン…

感情に気づきエネルギーに昇華させる

前回取り上げたTransmuting Emotionのプロセスでは、シャドウになっていない本来の感情を変換する5つの手順が示されていました。簡単におさらいしてみますと、 気づく→ 緩和する → 中にある → 呼吸 → 昇華 となります。まず、青空を流れる雲のように、意識の…

3-2-1 Shadow Process+目撃者

ウィルバーのIntegral Life Practiceのコア・モジュールの1つであるシャドウ・モジュールを読み終えました。読み応え、十分!という感触です。 前半は、影の説明と3-2-1 Shadow Processを使ったシャドウ・ワークが、3つの具体例を織り交ぜながら解説されて…

青い鳥の完璧なシャドウ・ワーク

あけましておめでとうございます。 年末から年始にかけて直木賞作家である重松清原作の映画とドラマを立て続けに見ました。 まず、『青い鳥』 吃音の村内先生が臨時教師でやってくる。その中学校のクラスではいじめがあって、いじめられていた野口君は自殺未…