2010-01-01から1年間の記事一覧
先週の木曜日に上京し、インテグラル・ジャパンの鈴木規夫氏の「インテグラル・コーチング」に参加しました。その場にいた全員の刺激を受けて、触発され、さまざまなものが自分の中に喚起されていましたが、今日になってほぼ整理できたように思います。 大変…
これは色即是空、空即是色の完璧な解説だと思われる部分を「存在することのシンプルな感覚」P138〜139に発見しました。(「進化の構造2」P14〜16に対応しています。)といいますか今までにも何回か目を通したことのある文章でしたが、あらためてここは本当…
中学3年生ではじめてビートルズの「オールディーズ」を買って以来、一貫してビートルズのファンです。自分がなぜそうなのかを今まであまり考えたことがありませんでしたが。 ジョン・レノンが凶弾に倒れたのはちょうど30年前、1980年12月8日、午後…
先月下旬に発売された「インテグラル理論入門Ⅱ」(春秋社)には、従来の四象限に加えて四視座(quadrivia)が取り上げられています。四象限も四視座も座標のクロスする中心に円が描かれており、四象限では人の顔が、四視座では事象がその円に入って描かれて…
David LoyのLack and Transcendenceの中には興味深いことがいくつも書かれています。 P94から、私が朱線を引いたところを以下にいくつか抜粋してみます。(以下引用拙訳)〔 〕は私の補記です。 私たちの最も問題となる二元性は、死に対する生ではなく、自己…
先日の「ネットでeクラス」のホームルームもとても楽しいものでした。特に答えの決まっていないような課題をしている時がなんだか面白いし楽しいという気がしています。たとえば、「次の単語から思い浮かぶものを考えてみましょう!」といった小学生低学年レ…
インテグラル・ジャパン代表である鈴木規夫さんのブログの次の文章、に惹かれるものを感じ、特にa sense of lackとthe Atman Project にピクンとしてDavid LoyのLACK AND TRANSCEBDENCEを購入しました。 http://integraljapan.net/wordpress/suzuki/?p=218よ…
玄侑宗久さんの現代語訳「般若心経」を読んでいて、観音さまは自分(の身体と心)というものがすべて「空」であることを見抜いて一切の苦厄から救われたのだという 照見五蘊皆空 度一切苦厄。 この解説をスタートとして、この数週間でいろいろなイメージが広…
毎日新聞のネット版である毎日JPに毎日教育eタウンというコーナーがあり、月に一回、小児がん経験者の学習コミュニティのことを投稿しています。本日更新されましたので下記にリンクしました。 http://www.v-schoolcity.net/ht/etown/voice_staff.html また…
どうも自分自身の調子が悪いと、無意識に現実を変えようという方向に心が働いてしまう傾向があります。何とかならないかなあ。どうすればいいかなあ?もっと…。というようにあれこれといつのまにか思いを馳せてしまいます。 そのような方向に心が働くのは、…
エックハルト・トールが子ども向けに書いたMilton’s Secretという絵本があります。ベストセラーThe Power of Nowのエッセンスがたいへん分かりやすく書かれているので、子ども向けにもお勧めなのですが、そこで主人公のMiltonが気づくことと、小児がんのサバ…
いわゆる「小児がんの心理社会的支援」ということについて気がついたことがあります。たとえば患児に対するケアを考えた場合に、身体面の治療のみならず、心理面でのケア(メンタルケア)そして社会的な支援(ソーシャルサポート)を合わせて提供することで…
「インテグラル理論と実践が自分にどう役立ったか」を考えていて、先週お会いしたhuman noteという団体の活動の源泉にマズローのいう「至高体験(perk experience)」があるのだという洞察は、ごく最近インテグラル理論が役立った事例の一つだとあらためて思…
昨日は京都でケン・ウィルバー勉強会に参加しました。その帰りに思いついたことは、「インテグラル理論とその実践が自分にどう役立っているか」について、参加メンバー各自が発表する時間を10分ずつでも、もてばいいのではないか?ということです。 発表する…
CORE INTEGRALから出ているDVD「Essential Integral」の中でPerspectives on AQALという項目があります。地図や枠組み、レンズとして説明されることの多いAQALですがここでは少なくても全部で8つの受け取り方があるよと言っています。国内でもAQALをさまざ…
前回の続きです。 アイデンティティの最も高いStageであるAbsorptive−Witnessing段階の特徴の二つ目は、「目撃認知へのアクセスの増加」(Increased Access to Witnessing Cognition)です。P153のこの節を読み、これと関連したP77の「認知の発達ライン:ポ…
MARK D.FORMANのa guide to integral psychotherapyという本からP150「Stage6:Absorptive−Witnessing:段階、病理、同一化の特徴」という節を見ています。 (以下抜粋拙訳) ウィルバーは著述を通じてある考えを強調してきました。それは社会的規範を超え…
前回のブログで自己同一性の発達ラインの最も高い段階としてAbsorptive-witnessing があることをみました。Witnessについては今まで何度も取り上げてきましたが、Absorptiveについて理解を深めようとあれこれ見ていくうちに「フロー(flow)」に行きつきまし…
「わたくし、すなわちNobody」とは2007年に46歳の若さで、がんで亡くなった池田晶子さんの著作をマネジメントしているNPO法人の団体名称です。すぐれた文芸作品に対して「わたくし、すなわちNobody賞」を授賞することもしています。 知っているNPO法人…
前回のブログでポスト・トラウマティック・グロースを達成する上で、苦悩をPTGに導くために「気づき」は極めて重要なもののひとつであることを見ましたが、それはエニアグラムの理論にも合致するといえます。 「エニアグラム―あなたを知る9つのタイプ」の原…
先週末の大会を終えて最も印象に残った言葉は「ポスト・トラウマティック・グロース」です。英語ではPosttraumatic Growthです。心的外傷後ストレス障害をPTSDと略しますが、こちらはPTGと略して表記します。PTGとは、人生における大きな危機的体験や非常に…
先日http://blog.zaq.ne.jp/nagamasa/article/139/のブログで少々PRさせていただいた「ネットでeクラス」が8月1日(日)NHKのおはよう日本7:00〜7:45で放映されることになりました。ホームルームの様子、個別学習の様子、明日の大津プリンスホテルでの…
子どもを小児がんで亡くした母親を対象としたアンケートを整理していて、あらためて葬儀が大きなストレスになっていることを認識しました。葬儀だけでなく49日までの法要であったり、納骨のことであったり、一連の弔いの行事全般が母親を中心とする家族に…
前回のブログの続きです。インテグラル理論の「タイプ」のひとつであるエニアグラムを考察しています。 エニアグラムのそれぞれのタイプには、健全なレベル、通常のレベル、不健全なレベルという1から9のレベルがあります(レベル1が最高、レベル9が最低…
京都でのケンウィルバー勉強会の5回目に「タイプ」の学習としてエニアグラムが取り上げられる予定になっていることから、「エニアグラム―あなたを知る9つのタイプ」(ドン・リチャード・リソ&ラス・ハドソン著 角川書店)を読みました。 これがなかなかに…
昨年から重点をおいて取り組んでいる活動のひとつに「ネットでeクラス」があります。 http://www.es-bureau.org/submenu/showim.php?key=n71 スタートして10ヶ月をすぎました。この活動をインテグラル理論で解釈するとどうなるのだろう?と以前からずっと…
「納得がいかない」ことが時として起こります。この「納得がいかない」こととは何でしょうか? 私たちの多くは合理的に物事を理解できるように教育を受けてきています(基本的にオレンジの教育を受けているといえます)。投げたボールが落ちてくるのは万有引…
先日、2日連続でインテグラル理論の集まりに参加しました。私にとって出会って間もない人たちとインテグラル理論について話し合うことは初めての経験でした。 しかし、とても刺激的だったのです。時間があればまだまだ内容は深まって行きそうでした。ひとり…
実存主義心理学者ヴィクトール・フランクルのいう「態度価値を実現する」とはまさに表題の「困難な状況でも態度は選択できる」ということです。前回のブログに通じる部分があります。 フランクルはアウシュビッツでの体験をもとに実存分析と意味による心理療…
「実践インテグラルライフ」(春秋社)のP477からP480にある「シンプルさを保て」という節に目を通し、大変興味深いと感じました。原著の「Integral Life Practice」ではP362からP364に対応しています。著者が喫茶店でアルバイトをしていた時の実例も描写され…