ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

インテグラル卓球Life

2019年の10月15日に「卓球の実践によるインテグラルへの波及」という稿を書き、卓球という活動がもたらす(と期待される)効果や影響を四象限(Quadrant)で示した。 また同年10月8日に「フローの条件として接戦で〈今〉にあること」を書き、当時の少ない経験か…

from 原初の回避 to 全景画(Total Painting)

「原初の回避」については、『インテグラル理論を体感する Integral Meditation』(ケン・ウィルバー著)にこうある。 けれどもよく観察してみると、私たちはあまりにも多くの場合、何らかのものを「見たくない」と感じています。… ちょっとした不快な身体感覚…

球技はなぜ楽しいのか(自己と世界を媒介する球)

蹴聖(しゅうせい)といわれた藤原成通の日記によると… 1000日休まず蹴鞠する千日行の夜に毬の精が出てきた。人が蹴鞠をしているときに鞠に憑き、しなくなると柳の林に戻ると言った、 とある。 鞠や球に不思議な力があるのだろうか。 私の好きな卓球でも、一体…

創造プロセス、粗大Ⅰ→微細→粗大Ⅱ

通常の意識状態(粗大)から微細に入り、再び粗大へと戻ってくる時に洞察を伴うことがしばしばある。 若きコンサル時代にも、高圧状態まで考えつくして、いったん忘れて眠る、そして翌朝目覚めると、素晴らしい仮説、経営課題の葛藤を止揚しうる戦略などを思い…

雪景色

早朝の深い瞑想。 腸に肺ができたような腹式呼吸。 太い流れ、流動としての呼気と吸気。肩が落ち、ああ力が入っていたのだと分かる。手のひらもボワッとなり、指先まで血潮が満ちたよう。額ではいつもの軽い圧迫感が心地いい… 終わって寝転ぶと自然に背伸び…

在り来たりな日常の中に微細をみつける

2009年以来、その丑年の元日に書初め(※1)して以来、今日までの最大の収穫は「微細」を習得しえたことだ、と気づいた。 近年は瞑想をしていない日中でも意図すれば微細に入ることができる。 今年は、微細を一日3回、体験するように努めてみよう! 昨日は卓球…