ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2008-01-01から1年間の記事一覧

世界をありのままに見る〜ゴッホの椅子〜

以下はエックハルト・トールの「ニューアース」第二章エゴという間違った自己のメカニズム からの抜粋です。 世界をありのままに見る 何かに言葉を貼り付けたとたんに、まるで催眠術にかかったように、それが何であるかを知ったと思い込む。しかし私たちが感…

One Tasteに入るには

以下はケン・ウィルバーのThe Simple Feeling of Being「存在することのシンプルな感覚」の第一章目撃者からの抜粋です。 目撃者(Witness)はすべてのものから解放された大いなる「自由」、「解放」として全てのものの背景(a great background)としてのみ…

Inner Body と Light Bubble

エックハルト・トーレはTHE Power Of NowでInner Bodyを感じること が自分の感情や思考を観察することと合わせて極めて重要である とを説明しています。最近、子供向けの著作Milton's Secretが出版さ れたということを知り、このような概念を子供向けにはど…

「空」とキャンバスと本当の自分

ケンウィルバーの著作の中で最も好きな 「存在としてのシンプルな感覚」の終盤、第7章〜第9章はよかった。 たぶんもう3回は読んだと思いますが、本当にいいです。 その中で、龍樹の それは空でも、空でないものでもない。 その両方でも、その両方でないので…

花火大会と宇宙の誕生と宮沢賢治

昨日、事務所から花火大会をみていました。 最初は部屋の中から窓越しにみていたのですが 音を感じたくて、ベランダに出てみることにしました。 ここ数年は、あまりじっくり見ることもなかったのですが、 ギャラクシアン(むかしのポストインベーダーゲーム…

光明遍照と錬金術

お経の時に出てきます 光明遍照十方世界 という言葉が以前から気になっていました。 調べてみると「観無量寿経の一節。 このあとに『念仏衆生 摂取不捨』と続く。 阿弥陀仏の光明は全世界を遍く照らし、 念仏を唱える衆生を残らず救い取るの意」とあります。…