ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

離れ内、近く外〜自己認識の変容〜

福は内、鬼は外 節分の豆まきの言葉であるが、家の玄関を境界として、幸福をもたらしそうなものはどうぞお入りください、不幸をもたらしそうなものはどうか外へ、という掛け声である。しかしながらそうすると、外の世界は鬼ばかりいる怖いところになってしま…

脳の遠隔領域が同期同調するデフォルト・モード・ネットワーク

今回は脳のデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)を取り上げたいと思います。 NHKのサイエンスZEROで2014年6月22日に “ぼんやり”に潜む謎の脳活動 として特集さました。 https://www.youtube.com/watch?v=R2aswoQtMDI 以下にその概略をメモしました。 (…

注意で脳は変えられる(注意と可塑性の関係)

『脳を変える心』(シャロン・ベグリー著 茂木健一郎訳)は、2004年にダライラマ14世のもとに脳神経学者が集い、心と脳についての対話を行った記録ですが、脳の可塑性、神経可塑性について詳しく書かれています。 「可塑性(かそせい)」とは、固体に外力を…