ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

SDGsに紐づけて経営理念を再考する

還暦を迎えた今年の内に経営理念を再考したいと思っていた。2001年に独立してコンサル会社を設立しちょうど20年になる。 はじめの4年間は長野県や中国四国の自治体から委託を受けて新(省)エネルギービジョンを策定した。「再生可能エネルギーの地域における…

円窓で実相に触れる

昨日、高速道路のサービスエリアで偶然に遭遇した円窓。 なぜこれほど綺麗のか。 思わず足を止めて、見入った。 新緑の緑が一面に燃えるようだが、奥行きが感じられ立体感がある。 みずみずしく静かな生命の躍動がある。 しかし同じ景色も円窓を通して観ると…

気づくことによって、超えて含む

『インテグラル心理学』(ケンウィルバー著、門林奨訳) 昨日届いた『インテグラル心理学』をパラパラめくり そうそう、前回の稿で言いたかったのはこれだ!と膝をたたいた すべての治療法に共通している事柄はあるのだろうか? …答えはイエスである。それは…

ホルミシス(hormesis)

『老いなき世界』のキーワード そのひとつは、ホルミシス 長寿遺伝子を働かせるホルミシス 短期的なストレスはむしろ 適度なストレスはむしろ こころと身体を強くする そう、それはチャレンジストレスだ! テロメアを長く保つホルミシス DNAの傷を癒し エピ…

正しく怖れよ!有益な思考と無益な妄想

思考がお化けをつくり出していないか? それは、あらぬ妄想だ。 言葉と記憶によりサピエンスは食物連鎖の頂点にたったが、 今ここに危機はないにも関わらす、心は闘争してしまう。 サピエンスの背負った苦悩である。 コロナから「二本の矢」を受けてはならな…

葛藤を持ち寄る

葛藤がある。参加したい気持ちと参加するリスク 葛藤がある。責任をはたしたい気持ちと危険にさらしたくない気持ち 葛藤がある。ここはがまんと言い聞かせる 葛藤がある。希望と心配 こんなとき、どうすればよかったか? 答えを知っていたはず... 思い出した…

私たちは勘違いしていた

(2021年1月1日、モーニングショーより撮影) 私たちは勘違いしていた。 「今」とは、過去と未来に挟まれた刹那であると。 であるから 今ここを軽んじ、 こころは先へ先へ、あるいは前へ 彷徨う。 しかし、そうではなかった。 〈今〉とは、過去を含み未来を…