ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

円窓で実相に触れる

f:id:nagaalert:20210525093540j:image

昨日、高速道路のサービスエリアで偶然に遭遇した円窓。

なぜこれほど綺麗のか。

思わず足を止めて、見入った。

新緑の緑が一面に燃えるようだが、奥行きが感じられ立体感がある。

みずみずしく静かな生命の躍動がある。

しかし同じ景色も円窓を通して観ると、また違う気がする。

 

黒い円相の輪郭はAwareness「気づきの意識」である。

実はAwarenessは、背景にずっとある。

前景にあるのが景色である。

景色はAwarenessの前面で輝く。

 

輪郭がコンテンツの美を引き出すのか

そうであるなら円ではなく四角でもよいはず

しかし円ならではのものを感じる。

円という相が何かを走らせるのだ!

 

円相には映ったものの「本質」を無化する働きがあるのか

無本質化することで、シニフィエのベールがはがれ

ありのままの実相があらわになる。

 

宇宙飛行士が漆黒の宇宙に浮かぶ地球を見た時の感動は

知っているはずの地球の概念が霧散し

ありのままの星の姿が飛び込んでくるからか

 

円窓のふしぎ、円相の不思議。

 

 円相(円窓:えんそう)を常に意識する - ウィルバー哲学に思う