ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、アドラー、ポジティブ心理学など、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Awareness、inhabitで脱habitual

以前のPresenceというタイトルのブログでIntegral Lifeのための5つのSkillについて触れました。それは以下の5つのスキルでした。 Presence Awareness Perspective Attention Discernment このうち、今日は2つ目のスキルであるAwarenessを取り上げてみたい…

「意識的」が「習慣的」から解き放つもの

まさに、我が意を得たり、の文章がILPのp353のエネルギーと注意を解放す(Free Your Energy and Attention)に書かれていました。今年の抱負として掲げた「気づくだけ」をよりイメージしやすくなりました。 しかもこれほどの成長と変容をもたらすものであっ…

非‐時間、非‐空間としての「今、ここ」

眠る前にいつものように「存在することのシンプルな感覚」を読み返していて、「ここはちょっとマークしておかないと」と思い、さらに翌日、「そうか分かりやすいな、ここ」「原文はどう書かれているのかな」「いままで見たなかで一番完璧な『今、ここ』の説…

拡張する気づき

ILPのコアモジュールの総括のような部分が、P347から書かれています。毎日、ILPの実践を継続していくことの変化が「拡張する気づき」と表現され、一度に四つのモジュールに目を通せます。まずはその部分の訳を紹介します。(以下抜粋、拙訳) あなたが規則的…

Openness

空性(Emptiness)を理解するうえで、目撃者(Witness)や現前(Presence)と並んで、よく出てくるキーワードはOpenness(開け)です。以下にILPの中から、私が「開け」と訳したところを何箇所か抜粋してみました。 P221 あなたとは見者であり、あなたの中の…