2014-01-01から1年間の記事一覧
前回取り上げた「素晴らしき哉、人生!」の映画について書きます(ネタバレ注意です)。 原作はフィリップ・ヴァン・ドーレン・スターンという作者のTHE GREATEST GIFTという短編のようです。 ネットで調べてその日本語訳を読みましたが、映画と原作はかなり…
一昨日、CATVのムービープラスで「素晴らしき哉、人生」という映画を見ました。 モノクロで1946年のアメリカ映画ですが、私にとっては今年一番のおすすめ映画です。 ムービープラスでは、12月25日の11:15分からもう一度放送するようですので、良かったら見…
昨日、「そうか!自分は心理的柔軟性を失っていたのだ」と気づきました。 10月に内面的にやや切羽詰った状況(以下、状況Aと呼びます)があり、それが軽いトラウマになっていたのでした。 考えてみると不思議な気がします。 ネガティブな状況Aを経験して、そ…
このブログでいつも伝えたいと考えていることを「直球、ストライク!」という表現でタイトルになっている鎌倉一法庵住職の山下良道さんの著書「青空としてのわたし」を読みました。 良道さんはもともと曹洞宗僧侶でアメリガでの布教経験を経て、ミャンマーに…
スティーブン・ヘイズ他著「アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)第2版」を興味深く読み始めました。あらためて、ACTは本当に素晴らしく永遠の哲学の伝統にある知恵と現代心理学を橋渡ししているなと思いました。 それはともかく今回は、こ…
先日の小児がん脳腫瘍全国大会でフランクル研究の第一人者である山田邦男先生に「実存的苦悩とどう向き合うか」についてお話しいただきました。 実存的苦悩とは何かをふまえた後で、「実存的苦悩をいかにして克服するか」について、いくつか文献や例を挙げな…
ウィルバーは著作の中で、映画のスクリーンを見ている観客の立場という喩えで、観察者としての自己(Witness)を解説していますが、前回紹介したスパイラのPresenceの中でも、自己の本質をスクリーンに喩えて解説している部分があります。 読んでみて、これ…
最近、ルパート・スパイラの「プレゼンス」という本をとても興味深く読んでいます。 Presenceは「現存」と訳されています。ウィルバーの著書の多くを訳された松永太郎さんはPresenceを「現前」と訳しました。文脈によって「いまここ」とも表現されていました…
ガンガジはその師であるプーンジャ(ラマナ・マハリシの弟子)から「止める」という教えを受けたといいます。 ガンガジの次の文章が大変印象的だったので紹介させていただきます。 (以下、the Diamond in your Pocketから引用) 私はよく、「どうすればこの…
ウィルバーの著書『ワンテイスト』の中に、「これは仕上げのエクササイズと呼べるだろう」と書かれているものがあります。 (ワンテイスト下P154より以下引用) 観照者として休息し、自己収縮を感じること、これこそワンテイストが最も現れやすくなる空間で…
(4月19日のブログ「非二元への扉、世界とぴったり重なっている私」のおまけブログと思ってご覧ください) かんたん、かんたん。 なんやいきなり。何が簡単なんや? いやいや君も行けてるということ。 君も行けてるって、おれの何が行けてるんや? 何が行け…
ガンガジの著書の「どこまでも心を開く」という章のなかに、私たちには、「いろいろなことをあれはああすべきだとか、これはこうするべきである、というように分かっていたい」という無意識の願望がある、というようなことが書かれている。 私たちは、とにか…
「あるがまま」とは、「ありのまま」、および、「起こるがまま」を含んで超えているのだと思いました。 まず、「ありのまま」とは、何でしょうか。 それは、ベールを通さず、無濾過のリアリティを見ることです。 私たちヒトは、「関係づける能力」を発達させ…
過去ブログのリストを更新しました。これ以前のブログ一覧は、右の「過去ブログのリスト」のカテゴリーから『過去ブログのリスト1』で見ることができます。 278 非二元への扉、世界とぴったり重なっている私 277 灰色の男たちの罠から抜け出し、ゆっくり動…
まず、ウィルバーの「存在することのシンプルな感覚」の訳者あとがきで、松永太郎さんが書かれた文章を抜粋したいと思います。 (以下引用)この非二元への開眼は、恐ろしくシンプルで、誰にでも開かれている。徹底的に「平等」である。修行したり、勉強した…
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)とこのブログで取り上げた過去のテーマとの関連を見ています。今回はACTの4つ目のコアである「今この瞬間との接触」です。私がごくごく簡単にまとめたACTのまとめは次のようなものです。 ACTその4 今こ…
今回みていくのはACT(アクセプタンスコミットメントセラピー)の「観察者としての自己」です。ウィルバーのいうWitnessであり、目撃者、あるいは観照者と訳されています。このブログでは基本的に目撃者と書いてきました。これは、清水博先生のいう場所中心…
前回に引き続きACTのコアである6つのプロセスについて、過去のブログとの関連を見て(ウィルバー、ACT、ティクナットハン、エックハルト・トール、ミンゲールetc)に共通する横糸を通してみたいと思います。今回はその2つ目、脱フュージョンです。 脱フュー…
小児がんコンサルタントのブログでACTのまとめを掲載しました。 http://childcancerconsul.blogspot.jp/ こちらのブログでは、「ウィルバー哲学に思う」の観点から、それに横糸を通してみようと思います。ACTには6つのコアになるプロセスがあるとされていま…
ある新しいことをやろうと決意したのですが、どのように進めていいか分からないでいました。 今もまだ分からないのですが。 といいますか、もともと現時点からは、やや飛躍しているので、その道筋がよく見えないでいます。 ですから当然といえば当然なのです…