ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーを中心に、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、複雑系や脳科学的なアプローチも加味し、「生命の躍動」の探求、心理哲学的な関心について綴っています。苦悩を乗り越えるヒント、自己実現、自己超越を促す一助となれば幸いです。

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「私たち」(We)のない社会

NHKで「無縁社会」という特集を何回か見ました。一昔前であれば多くの人が地縁血縁という地域のコミュニティに帰属して「私たち」と言える居場所を得、一方ビジネスマンたちは会社というコミュニティで「私たち」という次元(AQALの左下We)を確保してき…

Presence

Presenceという名詞は「現前」、Presentという形容詞は、「現前の〜」「現前する〜」あるいは「いまここにある〜」と訳したりしています。 以前は、このPresenceがどういう意味かよく分かりませんでした。英語では贈り物をするという動詞の意味のPresentの方…

Hara そして、小宇宙の軌道

前々回に取り上げた3-Body WorkoutはIntegral Lifeのウェブサイトでfreeの映像としても見ることができますが、ILPの文章の方からそのポイントを抜粋すると次のようになっています。まずは、前々回の続きです。(以下抜粋拙訳) Step2: Energizing the subtle…

目撃者の視点を常に保つ Running as the Witness

前回のブログで取り上げたthe 3 Body Workoutでcausalなボディを一定に保ち、その上にsubtleボディとgrossボディを乗せていく一連の流れをみましたが、一体それはどんな感じかをもう少ししっかりとインプットしたくて、思いを巡らしました。動きを伴いながら…