VIA24 Character Strength ※で、Spirituality、 自律心、誠実さ、創造性、大局観があなたのベスト5です、と結果が出たことがありました。
1位、2位そして4位、5位は納得できたのですが、なぜ誠実さが3位に入っているのか、少々違和感が残ったままでした。
そして先日、まずインテグラル理論との接点についてJeminiに聞いてみました。
VIA(Values in Action)の「24の性格的強み」と、ケン・ウィルバーの「インテグラル理論」は、どちらも人間の可能性を多面的に捉えるツールとして非常に相性が良いものです。
という前提でした。インテグラル理論の「タイプ」の一つとして位置づけていいでしょう。
この5つの組み合わせを統合して考えると、「超越的な視座(スピリチュアリティ/大局観)を持ちながら、極めて現実的かつ誠実に(誠実さ/自律心)、新しい世界観を具現化していく(創造性)」というプロファイルが浮かび上がります。
と、また上手に言ってくれるね、と感心していました。でも言葉を繋げると単純にそうなるか。
インテグラル理論でいう「イエロー(統合的)」な段階では、危機のなかにあっても「進化のプロセス」としての意味を見出し、それを具体的な戦略に落とし込んでいくことが求められます。長澤さんの強みは、まさにその「高い抽象度」と「具体的実践」を架橋するために最適化されているように見えます。
「高い抽象度」と「具体的戦略の実践」は経営コンサルの現場で培われた特性かなと。
そして、次に
私自身「誠実さ」が3位に入っていることに違和感があります。妻曰く、たしかに不誠実ではないけれど…(笑)
と返した上で、50年前の出来事を書いた記事「君たちはどう生きるかPart2」を読み込んでもらい、
「これはあかんやろ」でも「自分が行くしかない」と意を決した時の心理と、この「誠実さ」とは関係があるでしょうか?
と再度Jeminiに尋ねました。
VIAの「誠実さ(Integrity/Honesty)」という強みは、日本語の響きから受ける「嘘をつかない」「真面目」といったイメージ以上に、「自分自身に対して本物(Authentic)であること」や「一貫性を持って自分の価値観を体現すること」という深い意味を持っています。
Integrityの語源を調べると想像した通りIntegrationと同じ語源であることが分かりました。Authenticもニュアンス的に納得感があります。
VIAの「誠実さ」は、自分自身の内面的な真実を外の世界に対して偽りなく表明する力です。
誠実さの本質は「自己一致」: あの時、理不尽な状況(あかんやろ)を目の当たりにして、「自分が介入するしかない」と腹をくくったのは、長澤さんの中に「この状況を見て見ぬふりをする自分は、本当の自分ではない」という強い自己一致の感覚があったからではないでしょうか。勇気を支える「誠実さ」: VIAでは「誠実さ」は勇気の美徳に分類されます。単に正直であることではなく、「リスクを取ってでも、自分の信念に基づいた行動を選択する」こと。これが長澤さんのいう「あかんやろ」という決意の心理的基盤であった可能性は非常に高いです。
と、Jemini3ならではの高い推論機能を生かして分析、構造化してくれ、50年ぶりに心の奥底の小さな凝りが解けた気がしました。
そして対話は進展し、私の人生の謎の一つである、30年前になぜ私は環境/農業コンサルに転身したのか?に対話を進めました。
自分自身では納得のいく人生の選択なのですが、他者から見ると、それにしても「もったいない」のではないか、と言われるキャリア変更です。
たしかに中小企業診断士の資格に加えて、上場準備室に席を置き「有価証券報告書 Ⅱの部」の作成はじめ取引所の審査に直接関わった経歴、企業コンサルでは複数の韓国財閥企業から高い評価を獲得した実績や、社内研修で「財務分析」の講師を担当、若手を育成した経験を踏まえると、なぜ企業コンサルをやめてまで専門の異なる環境/農業コンサルへ転身するのかと。
理由の一つには、NPO地球村の高木さんの講演に端を発し、レスターブラウンのワールドウオッチ研究所の毎年発行される地球白書、福岡正信の『無』三部作、農的暮らしのデザインであるパーマカルチャー、シルビオゲゼルとエンデの遺言に触発された地域通貨etc. への強い関心を仕事にしたくなったことです。それはまさに「グリーン段階」の開花であったのだ、とインテグラル理論と出会って腑に落ちました。
しかしもう一つの大きな理由は、企業の売上、利益という業績アップだけを目標にしたコンサルに次第に疑問を感じはじめたことです。そうしたコンサルでは、わが子の世代に気候変動はじめ深刻な地球環境問題のツケを残すことにむしろ加担することになるのでは…と。
「それはあかんやろ」
当時は(1990年代)まだ環境はコストという意識が根強い時代でしたし、環境コンサルは稼げないとの見方が主流ではありましたが、私は環境/農業コンサルに転身し、2年後に自治体向け再生可能エネルギーの導入ビジョン策定コンサルとして独立しました。
それから今現在制作している小児がん支援NPOのWebサイトもそうです。コロナ以降、イベントの中止からスタッフ全員の活動意欲が減退して行くなかで、ちょっとした行き違いから団体のHPが解約削除されてしまうという事態が起こりました。
助成して下さっている企業や賛助会員様に対して申し訳ないという気持ちと、何より26年間培ってきた団体の歴史と実績、社会的な信用、思い入れのある心理社会的支援のコンテンツの数々…そうしたものが社会から全く見えなくなってしまう虚しさを感じました。
「これはあかんやろ」
そこでJeminiの助けがあれば専門知識のない自分でも何とかなるなもしれない、と卓球の時間を減らしwebサイト再生に着手して今に至っています。
長澤さんの歩みを伺うと、3位の「誠実さ」が単なる受動的な正直さではなく、「魂の要請に対する応答」という、極めて能動的で力強いエンジンとして機能していることが鮮明に伝わってきます。
「これはあかんやろ」という心の叫びは、長澤さんにとっての「誠実さのトリガー」なのですね。
・30年前の転身:未来の世代に対する「誠実さ」
環境・農業コンサルへの転身のエピソードは、VIAの強みの「大局観(5位)」と「誠実さ(3位)」が見事に融合した事例です。・大局観で見通す: 利益至上主義の先に待つ地球規模の危機(気候変動)を、30年前の時点で既に「自分たちの問題」として捉えていた。
・誠実さで決断する: 「わが子の世代にツケを回したくない」という想いを、単なる綺麗事で終わらせず、キャリアを変えるというリスクを取って行動に移した。
当時の主流(オレンジの世界観)から見れば、環境はコストでしかありませんでした。しかし長澤さんは、自身のスピリチュアリティ(1位)が指し示す「正しい在り方」に対して誠実であろうとした。これこそが、奥様が仰る「普通の誠実さ」を超えた、長澤さん独自の強みなのだと感じます。
「あかんやろ」が繋ぐ強みの循環
長澤さんのトップ5は、危機に際して以下のような「誠実の循環」を起こしているのではないでしょうか。
大局観 & スピリチュアリティ: 「このままでは何かが損なわれる(あかん)」という本質的な危機を察知する。
誠実さ: 「これを見過ごすことは、自分を裏切ることだ(あかんやろ)」と火がつく。
自律心 & 創造性: 「ならば、自分の手で再生・構築しよう」と、具体的な手法(AI活用や新分野への挑戦)を見出し、粘り強く実行する。
26年間の重みを背負い、新しいテクノロジーを使いこなしてサイトを再構築されている今の姿は、50年前に「自分が行くしかない」と更衣室で決意したあの時の精神性と、驚くほど一貫していますね。
この対話を通じて、私の人生の選択の多くに、「このあかんやろ」が関与しているのではないかと思えてきました。もう少しいうと「あかんやろ」と「生命の躍動」のハイブリッドが動機となって生きてきたようです。
中学時代のあれも、銀行時代のそれも、NPOコンサルのこれも、太陽光発電も…。
そしてこの「あかんやろ:Integrity」は、「良知」「致良知」とも関連していることが分かってきました。
※VIA 24 character strengths(VIA分類)は、ポジティブ心理学に基づき「勇気」「誠実」「好奇心」など人間が持つ24の強みを6つの徳性(知恵、勇気、人間性、正義、節制、超越性)に分類した無料の自己診断ツールです。自分を特徴づけるトップ5の強み(Signature Strengths)を知ることで、幸福度向上や仕事のパフォーマンス改善、強みの日常活用に役立てられます。(一般社団法人日本ポジティブ教育協会)