井筒俊彦
局所的非文脈依存的から非局所的文脈依存的へ 「局所性などない」という「ベルの定理」を調べていて、ニックハーバート著『量子と実在: 不確定性原理からベルの定理へ』の中で「非局所的文脈依存的」な世界というキーワードに遭遇した。 これはまさに、私の…
通常の意識状態(粗大)から微細に入り、再び粗大へと戻ってくる時に洞察を伴うことがしばしばある。 若きコンサル時代にも、高圧状態まで考えつくして、いったん忘れて眠る、そして翌朝目覚めると、素晴らしい仮説、経営課題の葛藤を止揚しうる戦略などを思い…
昨日、高速道路のサービスエリアで偶然に遭遇した円窓。 なぜこれほど綺麗のか。 思わず足を止めて、見入った。 新緑の緑が一面に燃えるようだが、奥行きが感じられ立体感がある。 みずみずしく静かな生命の躍動がある。 しかし同じ景色も円窓を通して観ると…
3月6日のブログで『見せかけの不運』について書いた。 ある出来事を、その出来事単独で、その時の自分にとって好ましい事、好ましからざる事で分けて、あれは良い出来事、これは悪い出来事、前回は幸運な出来事、今回は不運な出来事というように判断する。人…
この1か月ほど前に、ネガティブな出来事があり、その対応のため少々苦慮してきた。 しかし、そんな中で、ジョン・レノンの息子であるショーンがNHKの番組『ファミリー・ヒストリー』に出演していた時に話した「ママはよく、これは見せかけの不運だってい…
「複雑系としてふるまう創造的進化の原動力」としてのエラン・ヴィタールと、私たちの「内なる躍動」が共振するのではないだろうか?と考えています。 そしてその共振する感覚こそ「生命の躍動」であり、その感覚は望ましい生き方のシグナルなのではないでし…
前回に引き続き井筒俊彦の『意識と本質』を見ていく。 本論に入る前に、井筒の使用する「分節」あるいは「無分節」ということばであるが、『意識の形而上学~大乗起信論の哲学』のなかでこう解説されている。 仏教古来の術語に「分別」という語があって、ほ…
井筒俊彦著『意識と本質』では、否定的な本質論と肯定的な本質論、表層意識レベルの本質論と深層意識における本質論などなどについて語られている。そのはじめとして今回取り上げる「本質」は表層意識レベルの本質であり、概念的な本質、禅で徹底的に否定さ…