昨日届いた『インテグラル心理学』をパラパラめくり
そうそう、前回の稿で言いたかったのはこれだ!と膝をたたいた
すべての治療法に共通している事柄はあるのだろうか?
…答えはイエスである。それはすなわち
気づくこと(Awareness)には、それ自体として、治療効果がある ということである
と書かれている。
見たくないものを見ようとせず、逃げてはいけない、避けてはいけない
そうしたくなっている心に気づくこと
数年前、フランクルをテーマにした京都のシンポジウムで
「気づくということだけでも苦悩を乗り越える助けに、少しはなるのではないでしょうか?」
と問うたことがあった。
その時はそれ以上、議論が深まらなかったのを残念に感じた。しかし
物質から身体、心、魂、そしてスピリットへと至る大いなる移行のプロセスのなかで
どの段階においても、意識の何らかの側面が切り離されたり、歪められたり、無視されたり する可能性がある。
そうした領域に気づき(Awareness)を向けることができれば
そうした側面を自分自身から差異化させる(超える)こと、そして自分自身の中に 統合する(含む)ことが可能になる。
見たくない自分の側面に気づきをもって出会うこと
気づくことによって、「超えて含む」のだ!
※引用は『インテグラル心理学』p260~p263より。