私たちのNPOでマンダラを折り鶴で表現しようという試みが始まり、ではマンダラとは何か?まずは基本の基を学ぼう!ということで昨日ミニ勉強会の1回目を実施しました。
NHKこころの時代で放送された番組のテキスト『マンダラと生きる』(正木晃著)を参考にまずは、前半です。
マンダラとは・・・
「密教」と呼ばれるタイプの仏教が、
世界の構造や心の構造に関する最高の真理を、
言葉や文字ではなく、視覚を通して伝えるために開発した図像。
幾何学的な構成や強い対称性が特徴。
日本のマンダラ
九世紀初頭、空海が中国から本格的な密教とともに持ち帰ったマンダラは独自の進化を遂げた。
「胎蔵マンダラ」と「金剛界マンダラ」という異質なものどうしが両立する「両部不二」の体系が創造され、日本の密教は深化した。
マンダラ塗り絵で心身ともに癒される?
自然界にはマンダラの特徴である対称性、円形、幾何学的な形態がいたるところに見られる(花、幹、茎、実の断面、雪の結晶、蜜柑やキュウリの断面、天体、鉱物の結晶、ミツバチの巣)。
ユングはマンダラは全人類に共通する集合的無意識に由来しており、元型のもつ普遍的作用が癒しをもたらすと考えた。
世界とつながる「胎蔵マンダラ」
マンダラ第一号は密教経典の『大日経』に基づいて描かれている胎蔵マンダラ。
大日経が説く世界観を『胎蔵』という。=胎(子宮)。
子宮がやがて人となる胎児を宿し育むように、大日如来にによってあらゆる事物が含蔵され、育成される。
大日如来は、あらゆる事物の子宮(Matrix)。
つまり、みな大日如来の子どもなのだ。
このことを図像したのが「大悲胎蔵生マンダラ」
自然そのものがマンダラ→「草木国土悉皆成仏」
大日如来は、あらゆる事物の子宮と書かれていました。。Matrix(マトリックス)です。
中国の巨人盤古説との対比も興味深いです。
天と地は最初未分化の状態だった。そこから盤古という巨人が生まれ、盤古が巨大化するにつれて、天を押し上げたので、天と地が分かれた。盤古が死んで、その死体から万物が生まれた、という。
胎蔵マンダラは「外部との絆をもたらす」方向にあるが、金剛界マンダラは私個人の「心と体の統合をもたらす」方向性にある、と書かれています。
ということは、インテグラル理論の4象限マトリクスで言うと、右下・左下の象限が胎蔵マンダラに対応し、右上・左上の象限が金剛界マンダラに対応するといえなくもありません。
ということで次回は金剛マンダラの基本の基を見ていきたいと思います。