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ウィルバー哲学に思う

「統合」の哲人ケン・ウィルバーにはじまり、仏教心理学的視点を取り入れたマインドフルネス、第三世代の認知行動療法ACT、そして近年ブームのアドラーまで、脳科学的なアプローチも加味し、心理哲学的な関心について綴っています。

慢性的な欠乏の感覚とrestlessnessに気づく

David Loy エックハルト・トール

前回の続きでエックハルト・トーレのいうThe Egoic SelfをDalal博士の解説でみて行きます。

いつでももっと欲すること―欲望

エックハルトの話すエゴ的自己のもうひとつの主要な特徴は、慢性的な欠乏の感覚(incurable sense of lack)、不十分な、不完全な感覚である。

ここから様々なものに対する飽くなき欲望が生起する。

人がその隙間を満たすため、もっと完全に感じるために、たいていの場合、欲するものは、裕福、所有、成功、社会的地位、特別な人間関係である。

エゴは決して恒久的な完全の感覚を達成できないので、人は常に「craving, wanting, and needing」の状態で生きることになる。

特別な欲望が満たされた束の間の瞬間を除いて、内面ではそんな落ち着かない状態が終始続いているのだが、

たいていの人々は、おそらくその状態が激しい苦痛となる場合を除いて、そのいつもある落着きのなさ(restlessness)に気づかないのだ。



短いですが書かれていることはDavid Loyのいうa sense of lackと同じです。

絶えまない欠乏の感覚(a sense of lack)をもたらすもの - ウィルバー哲学に思う